Z*ACRYL 腐蝕タンクZ*ACRYL ETCHING SYSTEMS |
銅版画工房の中で一般的に使用されている平らな腐蝕バット(トレイ)の理想的な代わりとなります。従来の腐蝕バットと”腐蝕タンク”を比較した場合、80%もより少ないスタジオ・スペースで済み、また蒸発にさらされる面積も95%も少なく押さえられます。
使いやすい
- 版はパッキングテープで吊るして垂直に出し入れします。腐食液の中に指を浸ける必要はありません。また、バット(トレイ)では版を裏向けに浸ける必要(塩化第二鉄液)がありましたが、その煩わしさもありません。
- 最大45.5cm x 60.0cmのプレート(銅版)を同時に2枚挿入、あるいは多くの小さなプレートを同時に挿入できます。
- 蒸発防止のふた付き。
- 腐蝕タンクは単に作業スペースを減らすだけでなく、空気に触れる面積が少なく腐蝕液の蒸発量も減らし、暴露防止にも有効です。
- 腐蝕液は他の容器に空ける必要はなく、入れっぱなしで使用できます。
また、台車に乗せておくとこぼさずに安全に工房内を移動させることができます。 - スタンド(台座)は長さ52.5cm、幅22.5cm、高さ27.0cmで安定性を保持します。
- 上記の点から同等の容量の腐食バットよりも経済的で、また、使いやすさの点でも優れています。
このタンクは腐食タンクとして使用する以外に、アクリル水性グランドやフォトポリマーフィルムを除去するための炭酸ナトリウム水溶液や、塩化第二鉄液から銅版を取り出した後の中和のために、重曹水溶液を入れて使用できます。(アクリル水性グランドを使用の場合、重曹水溶液に浸けるとグランドが剥がれることがあるので、重曹水溶液は使用しないか、水に近い低濃度にした方が良いでしょう。)
使用方法
塩化第二鉄や硝酸など一般的な腐蝕液を使用できます。
●このタンクは満タンで約14L~15Lの腐蝕液が入り、45.5cm×60.5cmの版を一度に2枚腐食できます。
もちろん、いずれの大きさの版も腐蝕液に十分浸かるだけの高さに腐蝕液をタンクに注げば良いです。
注意 固形や粉末の塩化第二鉄を、タンクの中で決して溶かさないようにして下さい。発熱してタンクを損傷する恐れがあります。
版を腐食する
プラスチックパッキングテープで「ハンガー」を作って版をタンクの側面に吊るします。(絵2)
テープを細長く40cmから45cmくらいに切り、粘着面と粘着面を合わせて10cmから15cmくらいになるように重ねて粘着しないひもの部分を作ります。残った長さのテープの部分を版の裏側に張り付けます。(絵1)
または、(絵1')のようにします。
「ハンガー」はプラスチックの洗濯バサミやクリップでタンクに付けて吊るします。
腐蝕中もふたをする場合は、パッキングテープで貼付けるか、丈夫な紐(ストラップやベルト)をタンクの上部に巻き付けて、そこにクリップで「ハンガー」を止めれば蓋をすることが出来ます。(絵3)
タンクを空にする
四角のコーナー(フレアーで無い側)から別の容器に注ぎ移します。
タンクが一杯のときは、広いジョウゴを移し換える容器に入れて注いで下さい。
また、ポンプ(灯油を入れるのに使う)を使えば簡単に安全に移し換えることが出来ます。
圧縮リング
圧縮リングは、腐蝕液の圧力によってタンクのサイドが湾曲しないように保ち支えるために用いられます。
ベースユニットの上部と腐蝕液の高さのまん中辺にスライドさせて下さい。(絵4)
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Z*ACRYL 腐蝕タンク1台 ¥29,000 [Stock: No] 完売しました。今後、入荷の予定はありません。 ●材質:ポリエチレン製(6mm厚)
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